バルセロナのサグラダ・ファミリアやグエル公園などで、知られる建築家のアントニ・ガウディ(Antoni Gaudí)。
その集大成とも言える作品が2026年、間も無く完成の時を迎えようとしています。
テレビ朝日「サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん サグラダ・ファミリア×芦田愛菜SP」でも特集するということで、最新の内部映像などとても楽しみですね。
自然から着想を得た、色彩豊かな装飾が独創的で唯一無二のデザインといえますね。
今回は、日本国内でもサグラダ・ファミリアの建築家ガウディを感じられるスポットを特集していきたいと思います。
本物のガウディーを感じる隠れスポット「INAXライブミュージアム」
愛知県常滑市にあるINAXライブミュージアムでは、本物のガウディーが依頼を受けて制作されたという「鉛釉ひまわり文レリーフ タイル(ひまわりのタイル)・オリジナル」を見ることができます。

日本でガウディーの本物を見られる施設はとても貴重です。
スペイン北部カンタブリア州、カンタブリア県のComillas(コミジャス)という街にあるガウディーの代表作の一つ、「エル・カプリチョ(奇想館)」と呼ばれる邸宅の外装には、これと同じひまわりをモチーフとしたタイルが数多く使われています。
ガウディーが好きすぎて日本にも作ってしまった教会 「聖フィリッポ教会(西坂教会)」
長崎県長崎市西坂町に一際目を引く教会があります。
「聖フィリッポ教会(西坂教会)」の外観からは、まさにサクラダファミリアを感じることができると思います。
建築家の今井兼次氏の設計により建てられました。(早稲田の旧図書館、現在の会津八一記念博物館などを建築)今井兼次氏は、アントニオ・ガウディとゆかりが深く、日本にガウディー建築の素晴らしさを初めて紹介した人物といわれています。建築様式から見てもその影響は色濃く、まさに日本のサクラダファミリアといっても過言ではありません。
聖堂内は白を基調とし、ステンドグラスを通して入り込む柔らかな光が優しい雰囲気を醸し出しています。
長崎市の景観重要建造物にも指定されています。

1億2千万円で作り続ける東京都三田のサグラダファミリア「蟻鱒鳶ル(ありますとんびる)」
東京都三田の中心にその建物はあります。その外観はガウディーのモノとはちがう新たな異彩を放っています。
建物の名前は「蟻鱒鳶ル(ありますとんびる)」。地下1階地上4階建てで建築家の岡啓輔さんが、設計も施工も自ら行う「セルフビルド」で作り上げているといいます。
着工から20年経つと言われていますがまだ建設中だとのこと。
凄まじいエネルギーを感じるこの建物、是非内覧してみたいですね。
東京都港区三田4丁目15
ガウディーの没後100年、「個」のチカラを感じさせる数少ない芸術の一つ
独創的なアイデアやデザインが少しずつ息を潜めてしまっている昨今の日本。
現在行われている、大阪万博は大盛況ということをメディアは声高にうたっているが、以前の大阪万博を超えることが果たしてできるのだろうか?
私個人的には、「どこかで同じ様なものを見た」気がしてならない。
芸術が爆発した、岡本太郎が丹下健三の大屋根をぶち抜いて、建てた「太陽の塔」は今もなお色褪せず、そのエネルギーを放ち続けている。
ガイディーが生きた時代、一人一人が個の信念を信じ、タイル一つ一つ焼き上げ、壁を塗った職人達。その職人が創る建築物のチカラ強さの源流の一つは「個のチカラ」かもしれない。
一人一人の人間が魂を込めて創るもの全てが芸術作品だとすれば、その集合体である建築物も芸術作品の集合体とも言える。
効率性や採算性を重視せざるおえない現代の日本では難しいことはよくわかる。
ガウディーという人を通して「唯一無二の個のチカラ」が復活していくことを願いたいと思った。