富士山 日本一の山はとっても⚪︎⚪︎!

富士山(ふじさん)は、本州に位置する標高3,776メートルの活火山で、日本の最高峰として広く知られています。静岡県と山梨県の県境にまたがり、その雄大な姿は天気が良ければ東京からも望むことができます。日本を象徴する風景として、国内外で高い人気を誇ります。

富士山の特徴

  • 火山の種類: 富士山は成層火山で、約10万年前から活動してきました。現在は休止火山に分類されていますが、1707年に起きた「宝永噴火」が最後の噴火で、まだ火山活動が完全に終わったわけではありません。
  • 形状: 円錐形の美しいシルエットが特徴で、その均整のとれた姿から「霊峰」として信仰の対象にもなっています。
  • 世界遺産: 2013年には「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」として、ユネスコの世界文化遺産に登録されました。自然の美しさとともに、富士山にまつわる歴史や文化的価値も評価されています。

富士山の登山 山開きは7月〜9月10日まで

富士山は、夏(7月~9月)の登山シーズンに、国内外から多くの登山者が訪れる人気スポットです。4つの主要な登山ルートがあり、山梨県側の「吉田ルート」、静岡県側の「富士宮ルート」など、それぞれに異なる魅力があります。山頂を目指しながら、息をのむような景観を楽しむことができ、何より山頂から眺める荘厳なご来光は、一生に一度は体験したい絶景です。

富士山の登山ルートは、スタート地点や難易度、道中で見られる風景がそれぞれ異なるため、自分に合ったルートを選ぶ楽しさもあります。すべてのルートは標高2,000メートル付近の「5合目」から始まり、頂上の「10合目」を目指す行程です。登山シーズンは7月から9月までで、この期間中は登山道がしっかりと整備され、初心者でも安全に登山を楽しむことができます。富士山の頂に立ち、眼下に広がる大パノラマとともに迎える朝日は、何ものにも代えがたい感動を与えてくれるでしょう。

日本一の山はとっても危険! 体の調子に合わせた難易度のルートで

富士山は、標高3,776メートルの日本最高峰の火山です。

山開き中は、無謀な登山や事故をなくすため、軽装での登山ができなくなっています。

靴や防寒着を準備し、急な天候や気温の変化にも対応できる装備を用意する必要があります。

1. 吉田ルート(山梨県側)7月〜

  • 出発地点: 富士スバルライン五合目(標高2,305メートル)
  • 特徴: 最も多くの登山者が利用する人気のルートです。山小屋や救護施設が充実しているため、初心者にも適しています。山頂に向かう途中に見える景観は絶景で、特に夜間に登ってご来光を山頂で見ることを目的とする「御来光登山」が有名です。
  • 距離: 登り約6時間、下り約3~4時間
  • 特徴的な場所: 山頂付近に鎮座する富士山本宮浅間大社奥宮や、火口(お鉢巡り)が見どころです。

2. 富士宮ルート(静岡県側)7月10日〜

  • 出発地点: 富士宮口五合目(標高2,400メートル)
  • 特徴: 富士山の登山ルートの中で最も標高の高い五合目からスタートするため、山頂までの距離が比較的短く、登りやすいとされています。しかし、その分急勾配の道が続くため、体力が必要です。このルートは最短で山頂に到達できるルートで、時間がない登山者やご来光を狙う登山者に人気です。
  • 距離: 登り約5時間、下り約2~3時間
  • 特徴的な場所: 富士山本宮浅間大社奥宮や、すぐ近くに火口が広がる「お鉢巡り」も楽しめます。

3. 須走ルート(静岡県側)7月10日〜

  • 出発地点: 須走口五合目(標高2,000メートル)
  • 特徴: 吉田ルートと合流するため、中腹までは人が少なく、静かな登山を楽しむことができます。下りには「砂走り」と呼ばれる、火山灰で覆われた斜面を一気に滑り降りる独特の体験ができるのが魅力です。登りの途中に見える景色も豊かで、森林地帯や草原を楽しむことができます。
  • 距離: 登り約6時間、下り約3時間
  • 特徴的な場所: 富士山の東側から登るため、特に夕方の景観が美しいです。また、砂走りは多くの登山者にとってハイライトです。

4. 御殿場ルート(静岡県側)7月10日〜

  • 出発地点: 御殿場口五合目(標高1,440メートル)
  • 特徴: 最も長い距離のあるルートで、標高差が大きいため、非常に体力が必要です。登山者が少ないため静かな環境での登山が楽しめる反面、山小屋などの施設が少ないため、準備が必要です。初心者向けではありませんが、体力に自信がある人や混雑を避けたい人にはおすすめのルートです。
  • 距離: 登り約7~8時間、下り約3~4時間
  • 特徴的な場所: 広大な溶岩原を進むため、独特の風景が広がります。また、他のルートに比べて開放感のある景色を楽しめます。

各ルートの比較と難易度

ルート難易度所要時間(登り)所要時間(下り)主要な特徴
吉田ルート中級約6時間約3~4時間登山者が多く、施設も充実
富士宮ルート中級約5時間約2~3時間最短距離で山頂に行ける
須走ルート中級約6時間約3時間砂走りを楽しめる、静かな登山
御殿場ルート上級約7~8時間約3~4時間最長距離で、静寂な登山ができる

登山の注意点

  • 高山病: 標高が高いため、登山中に高山病になるリスクがあります。しっかりと休憩を取り、ゆっくりと登ることが重要です。
  • 天候: 富士山は急激な天候の変化が起きやすいため、事前に天気予報を確認し、適切な装備を準備することが必要です。

4つのルートそれぞれに個性があり、自分の体力や経験、求める登山体験に合わせて選ぶことが大切です。

富士山登山に必要な装備

富士登山に必要な装備は登山前にチェックしてください。

足を捻挫しても、怪我をしても基本自力で下山することを大前提に準備しなくてはなりません。

自分の命を守るためにも準備は入念にしていきましょう。

ヘッドライト

登山は足を使うだけではありません。上りも下りも手を使うことが多いです。

ライトは手に持つものよりも、頭につけるものが良いです。

両手を使えるようにしておくことが、登山でとても役立ちます。

防寒着

防寒着は、真冬でも耐えられるものを用意しましょう。

7月の富士山頂の気温は、平均で5.3℃、日中の最高気温でも8.0℃程度です。

太陽が沈むと気温はさらに低くなります。

私は、レインコートも兼ねて、スノーボード用のウエアを利用しています。

動きやすくて、暖かく、軽い服装が大事だと思います。

雨具(レインコート)

山の天気は変わりやすいです。

雨や霧は途中で必ず遭遇すると思って準備しておいてください。

水分

私は、水を500ml 持っていきます。

多めに持っても2Lです。

荷物の重さに直結しますので水分を持つ量は考える必要があります。

お菓子

アメやチョコなど甘いものを持っていくと元気がでます。

いざという時の大事な食料にもなります。

登山靴

ハイカットの登山靴が良いと思います。

火山岩の上を歩くことになりますので靴底の消耗は想像以上です。

須走口の下りなどは、ヤスリの上を歩くようなもので、一回の登山でカカトがものすごくすり減りました。

靴底が剥がれてしまったりもおこるため、しっかりした靴を用意してください。

厚手の靴下

靴ズレ防止に厚手の靴下がよいです。

テーピング

テーピングは絶対持っていったほうがいいと思います。

足を保護するのに効果絶大です。

カカトの靴擦れ防止にも、足の爪はがれ防止にも効果絶大です!!

捻挫時などにも効果を発揮するので必ずバックに入れておきましょう。

小銭

トイレ代に使います。

山小屋での買い物にも使いますので用意してください。

トイレットペーパー

トイレにない場合もありますので用意しましょう。

バンドエイド

とにかく怪我に備えてください。

かばんに入れておくだけで安心ですね。

タオル

ハンドタオルは2枚ぐらい持っていきましょう。

首周りの暖にも使えますし、便利です。

携帯電話・モバイルバッテリー

携帯電話は必須です。

いざという時のライフラインを確保しましょう。

モバイルバッテリーもあるといいかもしれません。

ゴミ袋

ゴミはゴミ袋に入れて持ち帰りましょう!

富士山の文化的・宗教的な意味

富士山は、現代でも日本人にとって信仰の一つといっていいでしょう。

古代から富士山は神聖な山として信仰されてきました。

富士山信仰の中心にあるのは、山岳信仰や修験道といった伝統的な宗教的修行で、多くの巡礼者や信者が山頂を目指してきました。また、芸術家や詩人にとってもインスピレーションの源となり、特に葛飾北斎や歌川広重の浮世絵が有名です。

富士山は、その美しさと存在感により、日本人にとって特別な意味を持ち、自然の象徴であるとともに精神的な意味を持つ山です。

登山をするときなどゴミは持ち帰り自然を大切にしてください。

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